

有馬温泉の静寂に包まれたアート旅館、高山荘 華野。
華野館1Fの、エレベーター前に展示されているアート作品は、訪れるすべての人に存在感を放ちます。
この作品は、伊豆・玉峰館の館主であり、アートコレクターとしても知られる稲葉 京(いなば たかし)氏の収集品の一部。インドネシア・ジャワ島の古材と、バリの鐵工所で特注された金具を組み合わせ、そこに南宋時代の中国青磁の花器を合わせた一点ものです。
まるで器が宙に浮かんでいるように設えられ、花が空間にいけられています。館主自身が学んだ「なげいれの花」の精神が息づくこの花器は、日本の四季折々の草花と共鳴し、旅のひとときをより豊かにしてくれることでしょう。
「たとえわずかな待ち時間であっても、お客様に美と向き合う時間を」と語る、館主の想いが込められたこの空間は、高山荘 華野が掲げる“アートと花のある宿”の象徴とも言える存在です。
控えめながら確かな存在感を放つこの「青磁器掛花」。ちょっとした待ち時間に、アジアの美と和の心が交差する空間を眺めながら、一息ついてみませんか。